【投資初心者向け】米国ETFに毎月2万積み立てでいくら貯まるのか

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今回は、私自身が行っている投資の『米国ETF』に『毎月2万円』を投資すると、
老後(30年後で計算しています)』無理なく暮らしていけるのかについて話していきます。

あくまで参考ですので、投資するしないの判断はご自身で行っていただきたいのですが、
これらを知ることによって老後の不安解消の助けになるように書きましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

今回の流れとしては
1.老後に必要な資金を知る(老後の生活費と年金見込額の試算と年金での不足分について)
2.今自分が貯蓄できる額を知る(ライフスタイルの見直しについて)
3.投資先を知る(日本株、米国株、日本ETF、米国ETF、投資信託と様々な種類でどれを選ぶかについて)
4.年間上昇率による30年後の利益目標を知る(実際投資した場合のリターンについて)

1.実際に老後の生活資金はいくら必要なのか

令和元年度の「生活保障に関する調査」によると

全体の84.4%の人が老後生活に対する不安があると答えています。

不安内容としては「公的年金だけでは不十分」が82.8%と最も高い結果となっていました。

次に老後の最低日常生活費をいくらぐらい必要かと考えているかに対しての平均が22.1万円でした。

ゆとりある生活費の上乗せ額の平均は14.0万円でした。

そうするとゆとりのある生活を送るには月々36.1万円あれば満足できるでしょうか。

2025年から65歳が定年になるので定年から平均寿命をひいて計算を行ってみます。
男性の平均寿命が81.41歳、女性の平均寿命が87.74歳なので定年後から約20年間生活費が必要となります。

表にまとめるとこのようになりました。

1ヶ月分の生活費
[万円]
1年分の生活費
[万円]
20年分の生活費
[万円]
最低日常生活費22.1265.25304
ゆとりのある生活費36.1433.28664

ゆとりのある生活をするには9000万円近いお金が必要となってくるんですね。

なかなか驚愕の数字ですよね。じゃあ次にあなたが定年を迎えた場合どのくらいの年金を受けとることができるのでしょうか?

日本年金機構のねんきんネット』で簡単に将来の年金額を試算することができますのでぜひ試してみてください。実際にわたしもやってみましたので試算結果の一部をのせておきます。(表示額は伏せます)

見込額の合計は約13万円でした。妻の年金が足されることによって月額20万円に届くか届かないか微妙なラインです。

先ほどの表に年金見込額を追加してみましょう。

1ヶ月分の生活費
[万円]
1年分の生活費
[万円]
20年分の生活費
[万円]
年金見込額202404800
最低日常生活費22.1265.25304
ゆとりのある生活費36.1433.28664

20年分生活費で換算した場合、最低日常生活費では約500万円、ゆとりのある生活費では約3900万円も不足していることがわかりました。

これからの生活で貯めていくことができるのでしょうか。それを次で見ていきたいと思います。

2.どうして2万円なのか?

まずどうして2万円かについてですが

関東などで働くイメージで書いていきます(家賃、物価など)

一般的な大卒の月給は20〜22万円くらいだと思っています。

大学の時にバリバリ、バイトをこなしている人でなければ、入社1年目は基本的に税金を取られずに

年間[{(20〜22)×12}+ボーナス]

になると思います。300万〜400万くらい(ボーナスによる上下あり)

2年目からはそれに税金が乗っかるので

年収によりますが大体20〜30%くらい持っていかれます。

そうすると手取りは16万円くらいになりますよね。

それではひと月のおおまかな支出を見ていきます。
(支出モデル:独身時代の自分)

家賃8万円
光熱費5000円
通信費1万円(ケータイ代+通信費)
食費3万円
日用品5000円
保険料5000円
趣味5000円

なんとか無理矢理2万円は捻出できています。(あくまで参考です。)

これでは足りないからと残業で稼ぐのもありなのかもしれませんが、
身体のことを考えるとあまり推奨できません。

それでも足りない方は一度生活スタイルを見直すのも手だと思います。

これ以上の投資ができる方は本当にすごいです!ぜひやりくりしている部分について教えてください。

3.どうして米国ETFを選ぶのか

次はどうして『日本株』でも『日本ETF』でも『投資信託』でも『米国株』でもなくて『米国ETF』をメインに選んだのかについてです。

ではまず『日本株』、『米国株』と『米国ETF』で比較していきます。

『日本株』及び『米国株』については個別株になるため、・銘柄がたくさんありすぎる。・リスクが高すぎる・月に2万円という資金では選択肢が限られる

どういう事かと言うと、『日本株』、『米国株』を合わせると7000以上の銘柄があります。

その中で、これから約30年の間成長してくれて、大きな不祥事も起こさない銘柄を見つけるのは、私には不可能に感じました。また偶然にも見つけることができたとしても(今で言うファーストリテイリングやamazonなど)月2万円の資金では買う機会がなくなります。(今のファーストリテイリングの株価は7万円台で100株購入するには700万程必要になります。またamazonは3400ドルで37万円程度必要です。これでは単元未満株にしない限り1年に1回も購入できないですね。)

次に『日本ETF』と『米国ETF』で比較していきます。

『日本ETF』で見ていくと、【日経225】の指標に連動したETFなどがあります。>>

ここで日本の経済指標である【日経225】と米国の経済指標の1つである【S&P500】を比べます。

図のように米国の方が経済成長が著しいことがわかります。

では『日本で上場している米国ETF』だとどうでしょうか。これには出来高が関わってきます。『日本の米国ETF』よりも『米国ETF』の方が取引量が多いということです。取引量が少ないと、買いたい価格で買えなかったり、売りたい価格で売れなかったりします。

1991年から2021年現在までの30年間で【日経225】はたったの30.68%の上昇に対して、
【S&P500】は1,134.12%も上昇しています。桁が違いますよね。

『投資信託』と『米国ETF』ではどうなるでしょうか。(これに関しては個人的な感情が入ってます。)

『投資信託』にも様々な商品があり、おすすめの銘柄もありますが、たいていは分配金が支払われずに本来(米国の投資信託ならば米国株の配当金)なら支払われるはずの資金を再投資することにより、素晴らしい運用ができています。私の場合は分配金が欲しいので、『米国ETF』を購入しています。

もう一つの理由として、以前は『投資信託』をやっていましたが、20%ほど利益が出た際に売ってしまい、そのお金で欲しいものを買ってしまいました。そこで『米国ETF』のようにドルで購入することで、利益が出た際に甘い誘惑でお金をおろさない様にしています。

証券口座の開設をするなら『SBI証券』をおすすめします。
他の証券会社と比較しても手数料は最安値ですし、定期買付がおこなえるのは、
SBI証券』 と『マネックス証券』だけです。

4.月2万円投資すると30年間でどのくらい貯まるのか

では『月2万円』を投資していくとどうなるか見ていきましょう!
(参考として追加で『月1万円』、『月3万円』、『月10万円』も載せています。)

注意:30年後必ずそうなるわけではありません!また株価暴落(最近では新型コロナウイルスなど)とバッティングする可能性もありますので投資に関する判断はご自身で行うようにしてください。

まずは毎年5%ずつ上昇した場合はこのようになります。(税金と分配金は考慮していません)

1万円2万円3万円10万円
1122436120
224.649.273.8246
337.8375.66113.49378.3
451.7215103.443155.1645517.215
566.307575132.6152198.9227663.0758
681.622954163.2459244.8689816.2295
797.704101195.4082293.1123977.041
8114.58931229.1786343.76791145.893
9132.31877264.6375396.95631323.188
10150.93471301.8694452.80411509.347
11170.48145340.9629511.44431704.814
12191.00552382.011573.01661910.055
13212.55579425.1116637.66742125.558
14235.18358470.3672705.55082351.836
15258.94276517.8855776.82832589.428
16283.8899567.7798851.66972838.899
17310.0844620.1688930.25323100.844
18337.58862675.17721012.7663375.886
19366.46805732.93611099.4043664.68
20396.79145793.58291190.3743967.914
21428.63102857.2621285.8934286.31
22462.06257924.12511386.1884620.626
23497.1657994.33141491.4974971.657
24534.023991068.0481602.0725340.24
25572.725191145.451718.1765727.252
26613.361451226.7231840.0846133.614
27656.029521312.0591968.0896560.295
28700.830991401.6622102.4937008.31
29747.872541495.7452243.6187478.725
30797.266171594.5322391.7997972.662

『月2万円』を30年間投資した場合は約1600万円となりました。
これが『月1万円』だと【約800万円】、『月3万円』だと【約2400万円】、『月10万円』だと【約8000万円】となります。

年間上昇率が5%の場合『月3万円』でも老後のゆとりある生活に必要な3900万円には届きませんでした。

では次に毎年10%ずつ上昇した場合はどうでしょうか。(税金と分配金は考慮していません)

1万円2万円3万円10万円
1122436120
225.250.475.6252
339.7279.44119.16397.2
455.692111.384167.076556.92
573.2612146.5224219.7836732.612
692.5873185.1746277.762925.8732
7113.8461227.6921341.53821138.461
8137.2307274.4613411.6921372.307
9162.9537325.9074488.86121629.537
10191.2491382.4982573.74731912.491
11222.374444.748667.1222223.74
12256.6114513.2228769.83422566.114
13294.2726588.5451882.81762942.725
14335.6998671.39961007.0993356.998
15381.2698762.53961143.8093812.698
16431.3968862.79351294.194313.968
17486.5364973.07291459.6094865.364
18547.19011094.381641.575471.901
19613.90911227.8181841.7276139.091
20687.30001374.62061.96873
21768.03001536.062304.097680.3
22856.83301713.6662570.4998568.33
23954.51631909.0332863.5499545.163
241061.9682123.9363185.90410619.68
251180.1652360.3293540.49411801.65
261310.1812620.3623930.54413101.81
271453.1992906.3994359.59814531.99
281610.5193221.0384831.55816105.19
291783.5713567.1425350.71317835.71
301973.9283947.8575921.78519739.28

『月2万円』を30年間投資した場合は約3900万円となりました。
また『月1万円』だと【約1900万円】、『月3万円』だと【約5900万円】、『月10万円』だと【約1億9700万円】となります。

年間上昇率が10%の場合『月2万円』を投資することによって、老後のゆとりある生活に必要な3900万円に届きました。

5.まとめ

今日の復習

  • ゆとりのある生活をおくるには20年間で
    『約9000万円』が必要
  • 国で見た場合『日本』<『米国』なので
    『米国ETF』がおすすめ
  • 『年間上昇率10%』×『月2万円』で『資産3900万円』